【デモンズソウルレビュー】不便で理不尽、なのに惹かれる”ソウルの原点”

【デモンズソウルレビュー】不便で理不尽、なのに惹かれる"ソウルの原点"

不便さに少しイラっとする。でも、その奥に“フロムゲーならではの魅力”を感じた

これは、筆者が『デモンズソウル』をプレイして一番感じたこと。

そして、この記事であなたに一番伝えたいことでもあります。

ではなぜそのように感じたのか?

この記事では、その理由とともに『デモンズソウル』の魅力をレビューします。

その具体的な内容はこちらです。

何でイラっとした?

  1. ショートカットがなくて大変
  2. 所持数制限で、荷物整理がだるい

フロムゲーならではの魅力って?

  1. ふとした時に見て感心するエリアのつながり
  2. 考察の余地がある敵の魅力

私はこの記事を通して、

すごくおすすめとは言い切れない

けれど、気になるなら一度は体験してみて欲しいと思っています。

これから『デモンズソウル』を楽しみたい方に向けて、本音で書いています。

ぜひ最後までご覧ください。

【レビュー】ずっと不便だった、今やると辛い“元祖ソウル”の洗礼

また最初から!?ショトカほぼなしの絶望感

本作は、ショートカットがほとんどなく、死んだら各ステージの最初からやり直し。

なので、特にボスに負けたときは「またここからかよ…」と一番萎えたポイントでした。

初見だと何度もやられることになるので、当然ボス部屋と道中を行ったり来たりすることに。

その道中がほんとに長い。

無視できないザコ敵もいて、イジの悪さを感じました。

すべてのエリアがそうではないですが、結果、戦っていて楽しいボスも、”負けたら移動がだるい”そんな感情の方が先に来てしまうんです。

後続のシリーズでは、チェックポイントやショトカが意図的に作られていて、どこか「安心感」があったんですよね。

「そろそろ休憩したいな」と思った、絶妙なタイミングで設置されており、まさに神でした。

その素晴らしさを先に経験した身からすると、どうしても比較してしまいます。

その点、本作は気を抜けるポイントが少ないように感じる。

”より油断の許さない”攻略がひしひしと伝わってきて、初代ならではの洗礼をダイレクトに受けました。

“ただのストレス”だった所持重量。正直いらない要素

本作は「所持重量」があるおかげで、所持オーバーになると、手放すかNPCに預ける必要がある。

これによって、常に持ち物整理を意識する必要があり、私にとってはストレス以外の何物でもありませんでした。

そもそも「持ち物に重さがある」なんて、シリーズではこの作品だけなんですよね。

特にこんな場面でストレスを感じました。

  • 攻略で持っていける装備が限られる
    →特大剣や鎧などは重すぎて、いろんな武器をすぐ試せない
  • 装備中のものは預けられない
    →一度外してからじゃないと預けられず、手間が多い

一応、所持重量が増える装備があるのですが、「それならそもそも実装しなくてよいのは?」というのが正直な感想。

リアリティを追求しての実装だったかもしれませんが、そこはゲーム的になしの方が断然いい。

実際、それ以降の「ダークソウル」や「ブラッドボーン」では一度も実装されず、不満は全くなかったので。

この所持重量は何のメリットも感じない、一つの”縛り”みたいなものでした。

本作だけの要素でよかったと断言したいです。

不便な中に光った、”2つ”のソウルシリーズらしさ

システム的に不便な点があった。

それでも、「ソウルシリーズ好き」なら絶対ハマる要素があったんです。

ふと見下ろして感動…圧巻のエリア構造

初見プレイ時はずっと不便が先行して、「面白いけど、ほんとにソウルシリーズ?」という疑問がありました。

ですが、ステージごとのつながりを感じたのをきっかけに、私は「ちょっと面白いかも?」という感情が芽生えてきたんです。

たとえば、最初に攻略する王城。

初見時は攻略に夢中で、景色を楽しむ余裕がありませんでしたが、慣れてくると周りを見れるようになってくるんですよ。

そこでふと、景色を眺められるスポットから見下ろしてみたんです。

すると、そこには城全体の、

「あそこってボスと戦うフィールドじゃん!」

「うわ~あそこから通ってきたんだよなぁ~」

瞬時に思い出される、私が攻略してきた”足跡”

私は、この景色を見ながら「あそこのエリアいやらしかったな」「ボスはめっちゃ苦戦したな」とか振りかえれるのがソウルシリーズの醍醐味だと思っています。

すると、ただ攻略するだけのステージじゃなくて、本当に実在しているかのような”生きた地”になるんですよ。

だからエリアにも深みが出てくるんです。

これを芯から感じられるのって、私はこのフロムの「ソウルシリーズ」だけだと思っていますし、

『デモンズソウル』でもその息吹が感じられてプレイしてよかったと思いました。

ただの攻略エリアじゃない、一つ一つの体験が振りかえれる思い出になる——

これに共感できる方は、きっと響くものがあるはずです。

敵の背景に心揺さぶられる—考察が止まらない魅力

私は、『デモンズソウル』で考察の面白さ感じた瞬間、完全に虜になりました。

「この作品の世界観をもっと知りたい!」と、思えたんです。

ソウルシリーズってただ攻略を進めてるだけだと「で?結局どんなストーリーなの?」ってなることが多いんですよ。

なので、深く知りたかったら、

  • NPCの他愛のない会話
  • 装備やアイテムの説明欄

こんなとこから、「どんな人物なのか?はたまた敵なのか?」自分なりに解釈していくしかないんです。

この”あなたの想像にお任せスタイル”が、本作でも感じられて、プレイ時間が長くなるほどハマっていく感覚がありました。

中でも考察の面白さを一番感じたのが、とあるボスの背景です。

ボスまでの道のりは険しく、地下深くにあり、そして神から見放された人々が住んでいる場所。

そこには、この世のものとは思えない、”異形の姿をした何者か”が生息しているんです。

その奥地にひっそりとたたずむ、ボスの姿は、純白の衣装をまとった”聖女”

これだけだと何でそんな場所に、聖女が?と思いますよね?

そこがまさに、一番惹かれたポイント!

その場所に矛盾するかのような敵の存在が、”フロム脳”を刺激して考察がはかどるんです。

「なぜ聖女が、この場所に?」

そんな疑問だけで、ご飯何杯でもいけるわけですよ。

さらにボスの会話を聞くと、どうやら相手に「敵意」は全くない様子。

するとこう思えてくるんです。

-本当にこの敵は倒すべき相手なのか?

-自分たちの方が悪者ではないのか?

多くは語らない、この”考察ありきのスタイル”は、確かにデモンズソウルから存在していました。

考察好きな方は、絶対思考がとまらなくなります。

その”沼”にハマったら最後、間違いなく虜になりますよ。

【まとめ】粗削り感はある、でも“原点”として一度は触れてほしい

以上、『デモンズソウル』のレビューでした。

私は正直、途中までは不満ばかりでした。

……いや、何なら1周目クリアするまで、ずっとそうだったんです。

でも、エリアのつながりや敵の背景の考察など、単純なプレイでは見つけることができない要素に気づいたことで、徐々にその魅力に取りつかれていました。

このやればやるほど、スルメみたいな味わいが出てくるゲーム——

まさに、”ソウルスピリット”を感じます。

この感覚はソウルシリーズだからこそ味わえる感覚だし、唯一無二だと思います。

ソウルシリーズファンの方も、これから初めて触れるという方も

少しでも惹かれるものがあるなら、一度だけでも触れてみて欲しい。

ソウルシリーズがなぜここまで愛されてきたか――その真髄に、きっとあなたも気づけるはずだから

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他にも「ソウルシリーズの魅力」を味わいたい方はこちらもぜひ。

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この記事を書いた人

Sho(ショウ) といいます!

playstationのゲームが大好きで、子供の頃が趣味で遊んでいました。

その体験をもとに特にplaystationのゲームの魅力を、みなさんにお伝えしたくて発信しています!

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