『メタルギアソリッドV』が気になっているけど、購入を迷っているあなたへ。
この記事では、『メタルギアソリッドV ファントムペイン』を実際にプレイした筆者が、
「もったいなく悔いが残る作品だけど、ゲームとしてはとても面白い」と感じた理由をレビューします!
ステルスゲームとしては神ゲー級の完成度ですが、シナリオは「未完」という衝撃の作品です。
それでもプレイする価値があると感じた理由を、詳しくレビューしていきますので、
「ソロでじっくり遊べるゲームを探している方」や「メタルギアシリーズに興味がある方」は、ぜひご覧ください!
【レビュー】MGSVはゲームとしてとても面白い
本作はシステム面で多少の不満があるものの、個人的には過去のメタルギアシリーズの中で一番の完成度だと思います!
その理由は以下です👇
- 潜入の自由度が高く戦略が無限大
- 武器開発と組織拡大がやり込み要素でハマる
- オープンワールド要素は弱いが潜入は楽しい
それではひとつずつ解説していきます!
潜入の自由度が高く戦略が無限大
潜入の自由度が上がり、戦略が上手くハマった時は、自分がこの場をコントロールしているようでした。
思い通りに敵をかき乱せた瞬間、本作の面白さを実感します。
本作の基本は「ステルス」。
敵に見つからずに捕虜の救出や、ターゲットの排除など、各ミッションごとに目的が設定されています。
数あるミッションの中で印象に残っているのは、「アフガニスタンでの敵戦車排除ミッション」です。
ロケットランチャーで破壊するのが一番シンプルなのですが、それではこのゲームでは面白くありません。
ステルスゲームなので、「戦車を無傷で回収する」ことにこだわりました。
- 敵戦車の通行予定ルートに、足止め用の地雷を仕掛けて待ち伏せ。
- 地雷が炸裂し、戦車が動きを止めた瞬間を逃さず、「フルトン回収機」で一気に回収。
最初はこの戦略が上手くいくか分かりませんでしたが、見事に成功!
敵から一撃も食らうことなく回収できた時は、思わず「ヨシッ!」と声に出してしまいました!
この瞬間に、工夫次第で有利に立ち回れることを実感したわけです。
このように、
- どのような経路で
・・・先回りして待ち伏せするか、敵に尋問して情報を聞き出すか - どこから潜入して
・・・正面からいくか、裏に回っていくか - どうやって達成するか
・・・真っ向から勝負するか、回収して仲間にするか
武器開発と組織拡大がやり込み要素でハマる
本作では、潜入を有利に進めるために、武器開発と組織拡大をすることができます。
これらは、上手く活用することで、とても面白い要素だと思いました!
【武器開発】潜入スタイルが劇的に変わる瞬間!
本作では、潜入を有利に進めるために武器開発が欠かせません。
これが進むことで、潜入の選択肢が格段に広がり、立ち回りの快適さが一気に増します!
筆者の場合、サプレッサー付きのスナイパーライフルが作成できたことで、「遠くの敵兵を静かに無力化できる」ようになりました。
それまでは、主にハンドガンで攻略していたのですが、敵にある程度近づかないと当たらず、見つかるリスクも高め。
しかし、スナイパーライフルなら敵拠点のかなり手前から狙撃できるため、「この距離感なら狙撃でいける!」といった選択肢が一気に増えました。
実際に、高台などで監視している敵を楽に無力化できるので、今までより安全に潜入できるようになり、一段とこのゲームが面白く感じたポイントです!
潜入での立ち回りが上手くなったと感じた瞬間でした!
【組織拡大】Sランク兵士発見時の興奮!
本作には、自分の組織を拡大する「育成要素」があります。
拠点レベルを上げるには、優秀な人材の確保が必須!
最初は「ミッション達成のためだけの潜入」していましたが、次第に「優秀な人材確保も意識する」ように目的が変わっていきました。
筆者の場合、あるミッションで偶然Sランク兵士を発見!
思わずテンションが上がり、初めて「必ず回収したい!」という気持ちになりました。
そして何より、強い組織にするために厳選したいという欲求に変わっていきましたね!
とくにSランク兵士は、強力な武器開発に必要になってくるので、一石二鳥にも三鳥にもなります。
オープンワールド要素は弱いが潜入は楽しい
風景の乏しさと移動のダルさ!
あなたは、オープンワールドの楽しい要素といえば何を思い浮かべますか?
移動そのものが楽しいマップの作り込みや、
「次はあの場所に行ってみよう!」と探索したくなる風景の美しさではないでしょうか?
しかし、本作ではそうしたオープンワールドの魅力は薄いと感じました。
そう感じた一番の理由は、風景の乏しさです。
たとえば、アフガニスタンは砂漠と荒野ばかりで、どこにいても似たような風景から、探索の楽しさはあまり感じられませんでした。
また、ファストトラベルがないため、移動が非常に面倒な場合があります。
次の目的地が4km先とかだと、馬で移動するのがげんなりしました、、、
そもそもの設定として、敵拠点への単独潜入なので、できることが限られるのはわかります。
ですが支援ヘリでのシームレスな移動など、もう少し工夫が欲しかったところです!
自由探索しづらいストレス!
さらに、自由探索がしづらいのも欠点です。
本作はオープンワールドでありながら、自由に歩き回る楽しさはあまりありません。
その理由は、敵兵が常にいるからです。
監視所や砦には敵兵が配置されているので、通るたびに身を隠す必要があります。
とはいえ、本作の潜入の自由度と戦略性は本当に面白いです!
- 広大なマップの中から、どうやってターゲットを特定するか?
→こうした自由度は「オープンワールド」だからこそ!
探索はイマイチでも、潜入の自由度は抜群に楽しかったです!
悔いが残る理由は「ストーリー未完」のせい
シナリオが打ち切りのように終わる悔しさ
本作で最大の欠点は「シナリオが未完成」であることです。
メタルギアシリーズをプレイしてきた筆者にとっては、言葉で表せないほど、悔いが残る作品だと思いました。
ネタバレは避けますが、本作は物語の中盤で、とても盛り上がる演出があります。
その時筆者は、「ここまででも十分すごいのに、まだあるのか!?」と興奮しました。
すでに映画を何本も見終わったような満足度なのに、まだMGSVの世界を堪能できる期待感。
その時は「神ゲー確定」だと思った瞬間でした。
しかし実際には、まるで打ち切り作品かのように物語は唐突に終わります。
かなりの急展開のため、初見プレイ時には、理解するまで少し時間がかかりました。
完成度が高いからこそ、余計にがっかりしたのを覚えています。
筆者は、歴代メタルギアシリーズをプレイしてきましたが、これまでの物語への想いが強いほど、この終わり方には悔しさが残ります。
分作という選択肢でも良かったのでは?
本作は、物語中盤まででも「作品として出せるぐらいの内容」だと思っています。
だからこそ、このまま唐突に終わらせるくらいなら、分作にしてでも最後まで描き切ってほしかった!
別作品でいうと、「FF7 リメイク」のようなイメージになります。
分作は賛否両論あるかと思いますが、むしろ中盤で一度区切り、一本の作品として発売していたとしても、これだけのクオリティなら十分に満足できたはず!
「あの完成度で未完なのがもったいなさすぎる」
それが筆者の正直な感想です。
『グラウンドゼロズ』はやるべき?
シリーズ未経験者向けに、過去作はプレイすべきかについても解説します!
結論としては、
本作からシリーズを始める人は、過去作をプレイすることを強く推奨
します!
『メタルギアソリッドV ファントムペイン』は、前作『グラウンドゼロズ』の続きからの物語です。
そのため、『グラウンドゼロズ』は最低限プレイするか、ムービー部分だけでも見ておくのがおすすめ!
登場人物が「なぜ戦うのか?」が描かれているので、本作のシナリオをより深く理解することができます。
また可能であれば、『メタルギアソリッド3』や『メタルギアソリッド ピースウォーカー』もプレイしておくとベスト!
物語は以下の時系列で進むため、順を追ってプレイするとMGSVの世界観をより深く楽しめます👇
- 『メタルギアソリッド3』
↓ - 『ピースウォーカー』
↓ - 『グラウンドゼロズ』
↓ - 『メタルギアソリッドV ファントムペイン』
・・・本作
【まとめ 】悔いは残るが、それでもプレイする価値がある
以上、『メタルギアソリッドV ファントムペイン』のレビューでした。
実はこの作品、発売当時(約10年前)にすでにクリアしています。
ですがこのレビューを書くにあたって、もう一度最初からクリアまでプレイしました。
その理由は、当時の気持ちを再確認するとともに、この悔やみきれない思いをあなたに伝えたかったからです。
潜入の自由さや組織を作り上げていく育成要素は、ステルスゲームとして間違いなくトップクラスの完成度!
1人でじっくり楽しむためのやりこみ要素が詰まっているし、だからこそ、ストーリーが完結していれば神ゲーになれた作品だと思います。
気になった方はぜひ、スネークたちがどのような選択をするのか、あなたの目で確かめてみてください!

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